インドの水事情、汚れと穢れの違いについて

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本番まであと1か月半になりました。少しずつ練習を積んでいます。

今日は、インドの水について、とくにガンジス川についてお話させてください。

昨年(2017年)3月、インド北部・ウッタラカンド州の裁判所が「ガンジス川とヤムナ川(ガンジス川の支流)に法律上の人格を付与する」と決めたことがありました。

川に人格?と思いました。

 

ガンジス川は汚染が進み、地元住民などが環境改善を求めているのでが、この決定により、訴訟などの場面で川自身が当事者になれるといいます。

 

もちろん代理人は必要でしょうけれど。

 

インド人の8割がヒンドゥー教徒。

 

ヒンドゥー教では、生きている間に善行を積めば、誰もが生まれ変わると信じられています。ガンジス川は「聖なる川」とされ、教徒は川に祈りを捧げ、自らの遺体を焼いた灰を川に撒いて欲しいと願っています。

 

では、なぜ「聖なる川」なのか???


インド神話によると、かつてガンジス川は天上を流れていました。

あるとき伝説のサガラ王はあるとき盛大な馬祭を行おうとしました。ですが、王はインドラ神に馬を奪われてしまいます。

 

王は6万人の王子に命じ、馬を探させました。王子たちはカピラ仙人が馬を連れているのを見つけ、奪おうとしまが、逆に仙人の怒りに触れ、全員が灰にされてしまいました。

 

王子達の魂を救済できるのは、天上を流れるガンジス川の水でした。

 

ブラフマー神はガンジス川を地上に降ろすことを決めたが、直接落とすと大地が衝撃に耐えられません。そこでヒマラヤに住むシヴァ神が天上からの水を額で受け止め、髪を伝って地上へ流れるようにしたとされます。

 

シヴァ神を描いた絵画をよく見ると、頭の部分に女性がいて口から水を吹き出しています(花の姿で描かれていることもある)。

 

この女神こそガンガー。ガンガーとはインドでのガンジス川のことです。その水で体を清めれば、あらゆる罪や汚れも清めることができる。ヒンドゥー教徒はそう考えています。

 

判決は、女神ガンガーと関係しています。

 

川に人間と同じ権利を認めたというより、女神に人間と同じ権利を認めたのです。

 

ガンジス川もヤムナ川も汚れている。大量の汚水やゴミが流れ込んでいます。ガンジス川やヤムナ川を汚すということは、女神を汚すことにつながります。つまり裁判所の判決を根拠に、川の汚染対策を進めようという考えが見えます。

 

ところが一筋縄ではいきません。こんなふうに考えるヒンドゥー教徒も多いからです。

 

「シヴァ神もガンガー女神も神聖なのだ。人間が汚水を流そうがゴミを捨てようが穢すことはできない」

 

これでは汚染対策にはつながりにくいのです。

はっしー

作成日時: 2018/10/10 08:58

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